頭が真っ白!何もできない!

労働安全
  • 頭が真っ白
  • 数年前に目の前で
  • 偉そうに言ってますが

頭が真っ白

この四十年間、何度災害を経験したのか、小さな怪我から死亡や片目を失う、片腕を失う等の重大災害。

初めて災害発生を経験したのが、建設会社に入社して2年目のことでした。

目の前で!重量物の落下による下敷きになった作業員の死亡災害。

目の前というのには語弊があります、直ぐ近くで、災害の発生直後かな?

大きな音に振り向いたら・・・・

私、何もできませんでした。何も考えられませんでした。動けませんでした。

まさに頭が真っ白になり何が起きたのかを理解できませんでした。

只々呆然と災害の状況を見ていた、いや見えていません、ボ~っとしていました。

そんな私に、先輩社員が背中を叩き、「Autumn leaves しっかりしろ。助けるぞ!!」その言葉に我に返って救助に行ったのですが、即死でした。

人の死は、祖父の死位しか経験がなかったので、何もできませんでした。

沢山の人たちが救助に動いているのを一緒にいるだけ、意識もなく動いていたのでしょうか何も記憶がありません。震えながら何かをしていたのです。

記憶がありません。

重大災害だから?    死亡災害だから?

違うと思いますよ。

数年前に目の前で

数年前の災害の時、昼休みになり一斉に現場を後に、そこへ6名ほどの若手社員が残り片付けと、午後の作業のために点検を行っていました。

そんな時、なんと重量物670㎏の物が倒れ一人が巻き込まれてしまいました。

みんな吃驚して、「所長、所長!!」って怒鳴っている者や、

「救急車、救急車」って言うだけの者、「ワイワイガヤガヤ」と言うだけの者。

私は、直ぐに重量物に飛びつき何とか重量物の下敷きになっている右足を引き出そうとしておりました、「みんな落ち着け、早く助けるぞ!」の言葉に、

全員が一斉に重量物を引き上げ、足を抜きました。パニックに陥っている若手社員たちへ、「A君は、所長に連絡。B君は車を持ってこい。C君は、ブルーシートを持ってこい。」と指示を、下敷きになった社員に「痛みはあるか?」と尋ねますと、「痛みはないがしびれている。」と答えてきましたので、ともかく動くなと言い、C君が持ってきたブルーシートを被災者の下に敷き、全員で、シートを丸めて簡易のタンカーを作成し階下へ移動させ、車にて病院へ搬送しました。

怪我は、安全靴のお陰で骨折もなく、ちょっとした切り傷で済んだのですが、

災害の現場で冷静で機敏に動ける方は、殆どいないと思います。

私が、落ち着いて指示できたのは、沢山の災害を経験していたからだと感じます。

それと、みんながパニック状態にあったので、私が落ち着かなければと思ったのもあるかもしれません。

よく普段から、緊急時のために訓練を等と指導する労務安全部の方々は、この状況で本当に機敏に対応できるのでしょうか?

私は、無理だと思いますよ。

やはり経験されないと、いや経験されても・・・

もしあの時、被災者が流血し意識がない状況でしたら、私自身もきっとパニック状態に陥っていたと思います。

このような経験は、私だけで十分です。

この話を読んで下さっている沢山の私の仲間たち、私の講義を受講されている沢山の仲間たちに絶対経験してもらいたくありません。

どうか、安全で安心な作業を心がけて頂きたく思います。

偉そうに言ってますが

偉そうに言っている私、実は怪我してしまいました。

ワンボックスカーの後部座席に乗ろうとし、お爺ちゃんな私は、助手席の扉が開いていたので、手をかけ乗り込んだ時、助手席に乗ろうとした方が、私が手を掛けているのなんて気が付きません。だって見えませんから。

はい、バッタンと扉を閉めたら私の掌が、挟まってしまいました。

「痛いよ~!」とギャーギャーと騒いでいますが、助手席の方は、何が何なのかが状況を把握できません。同乗者が「ドアに手が挟まっている」と怒鳴ってくれたので、助手席の方はドアを開けてくれたのです。

痛くて、痛くてでも、申し訳なくて!

幸い指が動きましたので、骨折は大丈夫と感じ、医者も大丈夫、早く行きましょうと運転手さんへ・・・・

助手席の方には、ずう~っと心配して頂き、本当に私のミスですから申し訳なく思っています。私のミスからの災害に、まるで自分が加害者になってしまったように助手席の方は思っているようです。

災害って、こういう事もあるのかとつくづくと反省をしております。

情けない!トホホ。

骨折の経験がないのですが、指動くから大丈夫と・・・

家に帰り、家内に見せますと、ぷっくりと腫れあがっていました。

湿布を貼っておけば大丈夫!!翌日には、腫れもひき、痛みもやわらぎました。

こうやって、パソコンのキーボードを軽快に打っております。

いやはや、災害はいつやってくるか分かりませんな~。

これが、もし他の方の怪我でしたら絶対に病院に連れて行きましたよ。

私の、性格と立場では、・・・・

ですから、私の手は痛くない!!

災害じゃない、赤チン災害いやいやシップ災害。

コメント欄にて色々と質問など書き込んで頂けると幸いです。

内容がおかしいとか、もっと災害の話が聞きたいとか、これってどうなの?

何でも構いません、コメントを頂けると、今後の励みになります。

コメントお待ちしております。

あなたがこの記事を読んで少しでも共感できる部分がありましたら、

ブックマークなどに入れてまたもう一度訪問して頂けると嬉しいです。

一緒に安全作業を楽しみましょう。

安全を好きになって下さい!

2022年2月11日 ブログ管理人:Autumn leaves (紅葉)『怪我と弁当手前持ち』って知っていますか?

建設業に特化した正社員求人が満載!【助太刀社員】

                                                                    

コメント

タイトルとURLをコピーしました